実行委員日誌 2019.7.14

7/14は海の見える一箱古本市。天候は少雨。出張やイベント続きだった我が身としては体力の回復に努めたいところではあったけれど、営業活動の為にお手伝いに志願することに。

お手伝い初顔合わせの人が2人、前回と同じ手番で出店者用の机を黙々と配置展開していく。お手伝いルヌガンガさんも合流、黙々と展開、展開・・・地味に体力を削られていく。湿度のせいもあるのだろう、べっとりと汗を吸ったシャツが肌にまとわりつく。

ひとしきり机の配置が終わったところで、出店者専用駐車場の整理にまわる。なんでも、寄港しているイージス艦を見に来るお客さんが多数押し寄せるので、丁寧にお断りしつつ出店許可証を持つ車の誘導をしないといけないそうな。

「分かりました~」と答えた私は、その認識が甘かったことを後に思い知ることになる。

 

しとしと霧雨が降る中、傘を差した私は所定の場所についていた。丁度前方には勇ましいイージス艦が存在感をアピールしてくると共に、その前にすでに傘を持ち長蛇の列をなしていた光景を見るに嫌な胸騒ぎを感じずにはいられなかった。

搬入を終えた出店者は許可証を掲示されるので駐車場を案内をするのだが、次第に許可証を掲示しない車が・・。

「古本市の駐車許可証をお持ちですか?」「いや、イージス艦を見にきたんだけど」「こちらイベント出店関係者専用の駐車場となっていまして・・」「あ、そう」

こんなやりとりを数件重ねていくうち、片手にイベントレイアウト図、片手に傘の状態ではまずいと判断した私は、イベントポスターを1枚拝借し、さながら人間看板のいでたちで入り口に立つことに。

ポスターも大きいし、きっとこれを見て分かってくれるだろう、なんて考えはやはり甘かった。

対向車線から勢いよく駐車場に入ってくる人、家族と話しながら入ってくる人、1台の車の説明をしているうちに入っていく人、とりわけ年配の人が多く、「ここ停めれんのな」「お金払ったら停めさせてくれるんな」「どこ停めたらええんな」

地下駐車場を案内するものの、「いっぱいだった、他に停めるところはないのか?」など体力的に消耗した次は精神的に消耗することに・・・

「イージス艦の人気とはこれほどのものなのか・・・・。」

ひとりごちる私とはうらはらに、次第にテント広場も搬入を終えて活気さを放ちだしていた。

 

10時から仕事に戻った私は、昼休憩を見計らい再び会場の様子をうかがいに。

雨も上がり、盛況な会場と並ぶ本に心が躍る。しかし、本に気を取られている時間もなく心を鬼にして営業活動を展開。皆快く受け取ってくれた。(と思ってる)

途中、実行委員の一人も昼休憩に来ていたのだが、古本市に出店されている人と本職で顔なじみだったことを聞き、つくづく香川というコンパクトさを感じた。

それと同時に、コンパクトな一箱古本市で普段では出会うことのなかった人と人が本を介して生まれるご縁と、出店者同士がまるで同窓会のように談笑する姿を見るに、場づくりの重要性と関わる人の大切さを、fig*さんの味噌カシューナッツクッキー(お昼ご飯)を食べながら思い浮かべたのだった。

 


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