第一回半空文学賞 テーマ「珈琲」
No.5 無題
表から味わっても裏から味わってもどうみても苦いことこの上ない飲み物を入れている人の気持ちになって綴った、短い文にも優しく温かい作品
No.4「こーひー」
珈琲を口につける場所は様々あれど空港で流し込む珈琲の絶妙具合を良く表されている。入れ替わり立ち替わりする旅人達。行き交う旅人達の向こうで夢想するたこ焼き器のギャップについ笑みがこぼれてしまう。
No.3「コーヒートリートメント」
コーヒーカップの縁に腰をかけ足湯のように珈琲に足をつける猫の姿が何とも愛らしい。がまんしているのだろうか、愉悦に浸っているのだろうか。なだらかな書き出しから、のろしを合図にいざ猛る!
No.2 無題
メタセコイヤとの距離感が絶妙で堪らない。自分の頭がおかしいのか距離が自然と縮まっているのかどちらがただしくてどちらがまちがっているのか。それすらも判らなくなっていく。きっかけは些細なこと。その珈琲には一体なにが入っていたのだろうと詮索せずにはいられない
No.1「ゴルデウスの謎」
それは遠い遠い幼き記憶。珈琲の記憶と飲み方をつらつらと思い出し、ボンヤリとした目はあるひらめきをもってキラキラと輝き出す。遠い記憶を今現在によみがえらせる。楽しい記憶、不思議な感覚